
定着をより良く!PEIビルドプレートの有用性について

先日リリースされたPEIビルドプレートは、従来のビルドサーフェスと比較して造形物の定着をより“良い”ものにします。
この記事では、PEIビルドプレートがもたらす、3つの“良い”をお伝えしていきます。
良い食いつき
従来のビルドサーフェスとPEIビルドプレートを比較した時、まずその見た目、手触りの凹凸が気になると思います。この梨地のような凹凸がPEIビルドプレートへの定着を良くする一つの特徴です。
吐出された材料は、この凹凸へ入り込むと、PEIビルドプレートの加熱によって強く食いつくようになり、造形物の一層目を強く定着させます。これによって、造形中の反りや剥がれを抑制するのです。養生テープや糊が必要であった一部の材料も、造形物の形状にもよりますが、PEIビルドプレートのみで造形できるようになっています(PAやPP系の材料のように引き続き糊が必要な材料もあります。材料ごとの使用有無については弊社OFPのページをご確認ください)。
良い剥がし性能
通常、接着性が強いということは、造形終了後には剥がれにくいことを意味します。皆さんもABS材料などで経験があるのではないでしょうか?
PEIビルドプレートは、それ自体がフレキシブルであり、従来のビルドサーフェス同様に造形後に曲げることで造形物を簡単に取り外すことができます。
また、PEIビルドプレートの冷却後にはその定着が緩み、簡単に取り外せるようになっています。
良い耐久性
従来のビルドサーフェスでは、定着の強い材料の痕跡が残ったり、サーフェスに穴や皺が発生してしまったりするという現象が発生しました。PEIビルドプレートの場合、痕跡は比較的残りづらく、またそもそも一枚の板なのでサーフェスに発生する現象も起こりえません。
一方で、PEIビルドプレートもまた繰り返し使用すると徐々に同箇所での定着性が落ちることは避けられません。ですが、裏面にもPEI加工が施されているため、極端な異物が表側に残っていない限り、裏返して綺麗な面で再び造形することができます。
これら以外の特徴として、底面の仕上がりがあります。PEIビルドプレートの凹凸が転写され、マットな質感で出来上がります。
以上のように、PEIビルドプレートは従来のビルドサーフェスよりも優れた“良い”機能を有しています。現在のビルドサーフェスで満足できなくなった方は、ぜひ一度お試しください。