湿気に注意!フィラメント吸湿による影響とは?
FFF方式の3Dプリンターの材料であるフィラメントですが、色を変更したり造形物サイズによって多少余ったリールを新品に交換したりで「あと少し残っている」状態になったりしませんか?
そんな時は小さいモデルをプリントする際に使うなど、無駄をなくす管理が3Dプリンター使用者ならば必要なのかもしれません。

フィラメント吸湿による造形品質への影響
さて、ちょうど小さいモデルをプリントするタイミングがありましたのでプリントしました。
ところが出来上がった造形の表面に小さな窪みが、、、どうやらノズルから均一に材料が吐出できていないようです、ユーザーの中にはこういった経験をした方もいるのではないでしょうか。

よくある原因はフィラメントの吸湿です。
今回は比較的吸湿しづらいと言われるPLAでしたが保管状態によっては吸湿し造形品質が悪化してしまうこともあります。
湿気の吸いやすいTPUだとここまで顕著に差が出ます。

吸湿が引き起こす具体的な問題
・表面の荒れ:加熱された水分がノズル熱で蒸発しノズル内で泡状となり吐出不良やざらつきが発生します
・層間接着不良:弱くなります。積層剥がれや空洞が発生したりします
見た目では分からないですが吸湿度合いによってはノズル付近からフィラメント内部の水分が蒸発する音(パチパチ)が聞こえる場合もあります。
フィラメントの湿気対策
対策は除湿と乾燥状態を保つことです。
使用後は密閉できる容器やPolyDryerで乾燥保管するなど湿気から「守る」湿気を「除去する」ことでフィラメント品質を保てます。

フィラメントを無駄なくしっかり使う為にも湿気対策を講じてみてはいかがでしょうか?