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技術レポート

産業レベルの信頼性へ:Raise3Dプリンターの「高精度」と「繰り返し精度」が生産を変える

目次

精度の評価

製造業における「精度」とは、生産品が設計データ(CAD)に対してどれだけ忠実に再現できているかを表すことが多いです。

それらの品質の基準として、JIS B 0405が用いられることが多く、この規格において「公差等級」と呼ばれる、品質を示すいくつかのランクが定められています。

3Dプリンターにおける精度

昨今、数多くの3Dプリンターが市場にあふれる中、その活用に苦難する企業が多いこともまた事実です。型を使わずに自由にモノづくりができるという3Dプリンターのメリットは、高い精度を出しづらいというデメリットにもなります。これでは生産の場には不適切です。

そんな中、Raise3Dプリンターは、その剛性の高い構造と厳密な制御システムにより、小〜中程度の部品においては、一般的なFFF方式の3Dプリンターでは難しかったm(ミディアム)等級、設定と材料次第ではf(ファイン)等級ほどの寸法精度を実現する性能を有しています。

Raise3Dプリンターが高い精度を出せる理由

他社製品と比べて高い精度を誇るRaise3D 3Dプリンターですが、その機体における精度にかかわる要素ごとにご紹介します。

強固なフレームがもたらす剛性:

Raise3Dはクローズ方式の筐体を採用しており、全周が金属製のフレームで囲われています。これらのフレームは同サイズの他社製品と比べ堅牢な構造になっています。この剛性でヘッドの動きによるボディのひずみを抑制しています。
なかでもProシリーズにおけるZ軸のボールねじは、数千万クラスの機材にさえ実装されない高品質かつ高剛性な日本製の部品を採用しており、Z方向における高い位置決め精度を実現しています。

さらに構造上、箱形状つまりは全面を板で囲ってしまうと振動の逃げる要素がなくなりボディ全体が大きく振動してしまい、印刷品質の低下や機材トラブルの原因になります。いわばRaise3Dは住宅で言うところの免震構造のようになっており、丈夫な部品で柔軟な構造を実現してます。このような剛と柔の両立により最適な品質を実現しているのです。

高品質なモーション制御システム:

ステッピングモーターとベルト駆動の最適化により、微細構造においても高い追従性能を有します。これにより厳しい公差に対しても適切なアプローチが可能です。さらに近年の3Dプリンターのトレンドでもある「高速造形」の波に乗ってリリースされたPro3 HSはより高品質なモーター方式と新たなファームウェアを実装したことにより、高速造形と高精度という相反する2つの要素の実現に成功しています。

Raise3Dの強みについて

繰り返し精度:利用者を選ばない再現性

再現性のためには「繰り返し精度」が必要不可欠です。これは同じ設定で複数回造形した際に、結果がどれだけ一致するかを示す指標です。治具やエンドユース部品の連続生産において、最も重要な要素の一つです。Raise3D 3Dプリンターの真価は、この「信頼できる再現性」にあります。

Raise3D 3Dプリンターの繰り返し精度

以下の図をご覧ください。これはRaise3Dを含めた何機種かの3Dプリンターで同様の形状をそれぞれ10個ずつ印刷したものを3次元測定器にて計測した結果の平均をまとめたものになります。

全9か所の測定か所に対して、JIS基準で測定した際にRaise3Dプリンターは8か所の測定値がf(精級)に収まっていることが分かります。他社製品と比較すると以下のように読み取ることができます。

10個分の測定結果を並べてもそれぞれの差はごくわずかに収まっていることが分かります。

測定箇所①25㎜内径

測定箇所②30㎜外径

このように繰り返し精度が保証されている機材であれば、製造品に対しても一定の品質保証が期待できます。さらに高い繰り返し精度は、誰が利用しても同じ結果が得られるという証明でもあり、誰もが手軽に欲しいものを作成できる設備として活用できます。

まとめ

Raise3Dは、単なる高性能な3Dプリンターの枠を超え、設計の意図を正確に具現化し、ビジネスの信頼性を高める「生産設備」として皆様の業務を支えます。

貴社の業務における「精度」と「再現性」の課題を、Raise3Dを用いて解決してみませんか?デモや造形サンプルのお申込みもお待ちしております。[こちら]からお気軽にお問い合わせください。



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